2023年05月30日

【起業女性向け】プロが教えるホームページの作り方

 

「起業してホームページを作りたいけど、どうすればいいかわからない・・・」

「できるだけ質の高いホームページにしたいけど、難しそう」

「プロはどうやってホームページを作っているの?」

 

最近は沢山のツールがあり、ホームページを自作できる時代。

綺麗なデザインのものを短時間で作ることも可能です。

でも、実際に一から作るとなると、何を載せるか、どんな文章にするか・・・などなど

色々と悩んでしまいませんか?

 

こんにちは、コトハジメ。デザイナーの大村です。

私がホームページ制作に携わって初めのころは、

「デザインが良ければ良いホームページ」

だと思っていました。

しかし実際に制作に携わってみると、質の高いホームページを作るためには

デザインだけではない大切な要素がいくつもありました。

 

今回は、起業して初めてホームページを作る方、

既にホームページを持っているけど、もっと質の良いものにリニューアルしていきたい方向けに

そのノウハウをお伝えしたいと思います。

少しでもお役に立てれば幸いです。

 

ポイント①:わかりやすい

 

とても単純なキーワードから始まりましたが、大切なポイントになります。

なぜわかりやすいことがホームページを作る上で大切かというと、

わかりにくいホームページは離脱につながりやすいからです。

 

離脱とは、ホームページの訪問者(以下:ユーザー)が次の段階(次の段落や、ページ)に進まずに

ページを閉じてしまったり、他のホームページに移動してしまうことです。

なぜ離脱してしまうかというと、ユーザーはWeb上で「早く、求める情報にたどり着けるページ

を探しているからです。

そのため、わかりにくく、情報を理解するのに時間がかかるページは

離脱されやすくなってしまいます。

 

わかりやすいホームページを作る方法は、以下の通りです。

改行、行間をととのえる

見出しをつける

箇条書きを取り入れる

強調を入れる

横幅を調整する

 

改行、行間をととのえる

読みやすい文章を書くうえで、「改行のタイミング」と「行間のバランス」は

とても大切です。

実際に見比べてみましょう。

改行のない文章は読みづらくなります。

極端な例ですが、行間が狭いと読みづらくなります。

適切な改行・行間によってグッと読みやすくなります。読点(。)の後は必ず改行するようにしましょう。

このように改行や行間に気を配るだけで、グッと読みやすい文章になります。

見出しをつける

最近はホームページもスマートフォンで読むのが主流です。

スマートフォンでは、特にスクロールの速度が速く、

ページの全てを読まずに

自分の求める情報だけをかいつまんで読むことが多いです。

そのため「何の情報が、どこにあるのか」を示す見出しをつけると

ユーザーにとってよりわかりやすいホームページになります。

 

見出しは、この段落のタイトル「見出しをつける」のように

文字サイズを大きくしたり、太字にしたり、

色のついたアクセント(ここではピンク色の下線)を入れたりすると

よりわかりやすくなります。

箇条書きを取り入れる

例えば、段落の冒頭に書いてある内容の箇条書きを加えると

パッと見て何が書いてあるのか把握できます。

この段落の冒頭でも使用していますが、箇条書きを入れてその先に詳細の内容を載せると、

箇条書きで気になったワードがあれば、先まで読み進めてもらえることに繋がります。

箇条書きを加えることで、ユーザーが内容を把握しやすくなります。

強調を入れる

情報をかいつまんで読む時、強調されている箇所は目に付くので

必ず読んで欲しい箇所は強調するとより分かりやすくなります。

強調の方法は、以下のように「太字にする」「色を付ける」「下線を引く

などがあります。

強調の例

横幅を調整する

ホームページをパソコンで見る場合の話になりますが、

横幅が広すぎると文章が読みにくくなります。

文章が横に広がることで顔を左右に動かしながら読む必要が出てくるので

読む際の負荷が増えてしまいます。

文章の横幅が広いと、1行の長さが長くなり読みにくくなってしまいます。

ダイナミックに写真を見せたい場合、横幅を広く取るホームページが多いですが、

その場合でも文章の部分は横幅を狭くするなど、工夫が必要です。

画像の横幅が広くても、文章の横幅を抑えることで読みやすくなります。

 

ポイント②:伝わりやすい

 

ホームページを作る際、ターゲットとなるユーザーに伝えたいことがあるはずです。

しかし、作り方によってはそれが全く伝わらないホームページになってしまうこともあります。

そうなると、いくらデザインが良かったとしてもホームページの役割を果たすことができません。

伝えたいことが伝わるホームページにする方法は、以下の通りです。

難しい言葉を使わない

論理的な文章を加える

ゴールを明確にする

ターゲットを明確にする

情報を詰め込みすぎない

冒頭でホームページの概要がわかる

 

難しい言葉を使わない

起業する・されている皆さんは、それぞれ専門分野があるかと思います。

専門分野には、「専門用語」がつきものです。

ユーザー(お客様)も専門用語に詳しい場合は問題ありませんが、

その分野に関しては素人である場合が大半かと思います。

そのため、専門用語はなるべく使わないか、

使う場合でも注釈を加えるなど、ユーザーの立場でも

わかりやすい文章作りを心掛ける必要があります。

文章を書き終わったら、一度ユーザーの立場を想定して

意味が伝わりにくい文章になっていないか、読み直してみることをオススメします。

論理的な文章を加える

先ほどの「難しい文章を使わない」と相反するように感じるかもしれませんが、

文章がきちんと論理的であることもとても大切です。

文章を読み進めていくうえで、

「なぜそうなるんだろう?」「どうしてこれが言えるんだろう?」など、

ユーザーにとって疑問が次々と生まれてしまうようであれば、

文章を読み進めてもらえません。

ユーザーの疑問を先回りして解決するように、文章が論理的になっていることで

納得して読み進めてもらうことに繋がります。

ゴールを明確にする

プロがホームページを作る際、必ず決めるのが

ホームページの「ゴール」です。

例えば、

「セミナーの申し込みをしてもらう」「商品を購入してもらう」

といった物理的にわかりやすいものもありますし、

「ブランドの名前を知ってもらう」「イメージアップを図る」

といったユーザーの内面に働きかけるような場合もあります。

 

ゴールを決めないままホームページを作ってしまうと、

内容が曖昧になったり、無駄な情報が増えて雑多なホームページになってしまうことがあります。

作り始める最初の段階でゴールを明白にすることで、

おのずと必要な情報を必要な量にまとめることに繋がります。

ターゲットを明確にする

ブランディングの記事でもお伝えしましたが、

ホームページ制作においてもターゲットの選定は大切です。

ターゲットによって、文章の伝え方画像の選び方配色のバランス

色々なことが変わってきます。

 

例えば、あえて文字を小さくして余白を増やすとスタイリッシュなデザインとなりますが、

ターゲットが高齢の場合、小さな文字はとても読みにくいです。

デザインやテキストを考えた後、ターゲットの気持ちになってもう一度見直してみたり、

実際のターゲット層の人物に意見をもらうのも良いと思います。

情報を詰め込み過ぎない

ホームページを初めて作る際に陥りがちなのが、

伝えたいことが多いあまりに情報量が多すぎる」パターンです。

「ポイント①:わかりやすい」の項で

ユーザーは「早く求める情報にたどり着けるページ」を探しているとお伝えしましたが、

情報が多すぎて求める情報にたどり着きづらいホームページは

離脱に繋がりやすいです。

 

基本的には、先ほど挙げた「ゴール」を意識しつつ

できるだけシンプルな内容を心がけること、

どうしても沢山の情報を盛り込む必要がある場合は、

目次やボタンをページ冒頭に付けるなどの工夫が必要です。

冒頭に目的別のボタンを設置(コトハジメ。ホームページより)

冒頭でホームページの概要がわかる

ホームページにおいて、冒頭の内容はとても大切です。

なぜなら、ユーザーが閲覧する際に一番見てもらいやすい場所だからです。

ホームページの中へ入っていけばいくほど、離脱の可能性が高くなります。

 

そのため、冒頭で「どんなことが書いてあるホームページなのか

会社を紹介するコーポレートサイトであれば「どんなことをしている会社なのか」

商品を売るECサイトであれば「どんな商品を扱うホームページなのか」

といったことが端的に伝わることが大切です。

冒頭でどんな内容のホームページかがわかりにくいと、

その時点で離脱してしまうユーザーを増やしてしまいます。

冒頭でどのようなサービスかをアイコンを使用してわかりやすく表示

 

ポイント③:感情表現を加える

 

感情表現というとイメージしにくいかもしれませんが、

感情表現を使うことでユーザーに「共感してもらう」ことが

ホームページ作りにおいては大切なことになります。

 

例えば、こちらのサイト冒頭の文章では

「起業直後や個⼈事業であまり予算がかけられない、

でも、こだわりのあるデザインで

私の提供するサービスを、お客様に知ってもらいたい。

といったフレーズを使用していますが、こちらはユーザーに

まるで自分のことだと共感してもらうための部分です。

共感してもらうことで、このページが自分に関係のあることだと感じてもらい、

先を読み進めたいと思ってもらうことができます。

 

また、感情表現は他社との差別化にも繋がります。

こちらのロゴコンセプトのように、制作者の気持ちを掲載することで、

他社にはない個性を表現することができます。

コンセプトにブランドにこめた想いを表現

 

最後に

 

この記事では、初めてホームページを作る方、今あるホームページをより良くしたい方に向けて

ノウハウをまとめました。

起業女性にとって、顔となるホームページ。

ご自身の個性、ビジネスの強みや特長をお客様に伝える大切なツールです。

納得のいくホームページが完成できますことを、心から願っています。