2023年09月20日
ロゴのデザイン制作 5つの注意すべき事
はじめまして。
デザイナーの中田と申します。
コトハジメ。ブログをご高覧いただき、ありがとうございます。
今回はロゴデザイン制作のお話です。
ロゴはブランドの顔。とても重要なアイテムですね。
一口に「ロゴ」と言いますが、大きく別けて
シンボルマークとなる「ロゴマーク」と
文字で構成された「ロゴタイプ」があります。
最近は便利な制作アプリがあるので、個人でも容易に制作が可能になりました。
でもその制作時には注意するべき点がいくつかあります。
例えば、こんなケースで考えてみましょう。
実家が信州・須坂のりんご園。そのりんごを使ったパイやケーキなど
オリジナルの製菓商品を開発~専売する会社を設立したとします。
販路は地元の実店舗とwebサイト。
ブランドコンセプトは、「新しいけどどこか懐かしいりんごのお菓子」。
ちょっとノスタルジックなイメージです。
ブランドロゴを使用するのはwebサイト、名刺、商品パッケージ、
商品パンフレット、ショップカード、レジシートなどなど多岐にわたります。
このブランドロゴを制作すると想定しましょう。
ロゴのデザイン制作 5つの注意すべき事とは?
1 既存ロゴに似たデザインは避ける
ロゴマークのモチーフはブランドの要である「りんご」。
で、この↓デザインは「OK」でしょうか、「NG」でしょうか。
答えは「NG」です。
なぜか?
言わずもがなApple社のロゴに類似しすぎているからです。
業態が違っていたとしても、ハイブランドのロゴと似通っているデザインは避けるべきです。
2 見えにくい色は使わない
コーポレイトカラーはりんごの花の「淡いピンク」。
で、この↓デザインは「OK」でしょうか、「NG」でしょうか。
答えは「NG」です。
webサイトも名刺などの印刷も、ベースとなっているのは「白い」場合が多いので
淡い色のロゴを単独で扱う際には、バックに濃いめの色をひくなどの注意が必要です。
また、蛍光色は4Cフルカラー印刷では再現されません。
こういった問題を解決するには、
web用のRGB仕様と印刷用のCMYK仕様、モノクロ仕様(白と黒)の4種が必要になります。
3 細かすぎるデザインは避ける
ブランドイメージは「不思議の国のアリス」や「ピーターラビット」など、
丸ペンで描かれた絵本挿絵のテイストにしたい、と考えていましたが…
この↓デザインは「OK」でしょうか、「NG」でしょうか。
答えは「NG」です。
webサイトでは画面を拡大視することで細かなディテールもある程度は再現出来ますが、
印刷の場合は線と線の幅が狭いと、潰れてただの塊になってしまったり、
逆に線が細すぎると、掠れてところどころ印刷されなくなってしまったり…
と、細かすぎるデザインはトラブルが付きものです。
実際の使用サイズを意識して制作する必要があります。
4 読めない文字は使わない
ブランド名は「須坂りんごお菓子工房」。
英文字表記で「SuzakaRingo OkashiKobo」。
で、この↓デザインは「OK」でしょうか、「NG」でしょうか。
答えは「NG」です。
ロゴマークが「かたち」として認識するものであるのに対し、
ロゴタイプの目的は「読んで認識する」こと。
読めない、もしくは読みづらい文字は不適切です。
どうしても読みづらい文字を使いたい場合は、ビジュアルとしてロゴマークで使うのが適切です。
5 既存フォントは加工する
お気に入りのフォント「Luky Normal」をロゴタイプにそのまま使いたい。
で、この↓デザインは「OK」でしょうか、「NG」でしょうか。
答えは「NG」です。
本来ロゴとは唯一無二である必要があります。
類似品や偽造品等を作られて発生する損害を防ぐためでもあります。
そのため、一般的に企業は商標登録(Ⓡ)を行います。
誰もが使うことの出来るフォントをそのままロゴとして使用すると、
第三者が容易に偽装出来てしまいますから、そうならないように
一箇所でもよいのでオリジナルの部分を加える事が重要です。
さて、いかがでしたか?
「ロゴのデザインって楽しそう」「でも案外めんどくさい」。。
そう思ったそこのあなた!
大丈夫です。
「コトハジメ。」ではロゴのデザイン制作もパッケージで承っております。
「こんなイメージのロゴが欲しい」「こんな使い方がしたい」など
思い描いているブランドイメージやコンセプト、ご希望を仰ってください。
お客様のニーズにお応えしながらオリジナルにて制作いたします。
起業して間もなく、クリエイティブ制作をどうしようか悩んでいる、
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